2007年 02月 07日
深夜、あるいは早朝 |
疲れが出て、早い時間に寝入ってしまい、それでもいつもと同じ睡眠時間で目が覚める。
深夜とも早朝とも言えない時間に、のそのそと起きだし、ほんとうならば酒が飲みたいところだけれど、今飲んだら朝まで酔いが抜けないだろうからと、コーヒーを入れてしまい、ますます目が冴えてくる。
共働きで、三人も子どもがいれば、ぼんやりと出来る時間はほとんどない。睡眠時間を削り、文字通り馬車馬のように働きながら、ときにふと何かの偶然のように現れる、なにもしないでいい時間に、私がすることと言えば、本を読むことぐらいしかない。
ほかにすべきことも、できることもあるが、結局最終的にたどりつくのは、本だ。
家人たちが皆眠り、ただひとり、小さい家だから、明かりも最小限に絞りながら、なにをやっているかというと、「出生の秘密」という本を読んでいる。
文学、あるいは哲学。そういう本を読んでいると、後ろ指を指されるようになった。愚にもつかない本を読んでいる。カッコつけている。自分だけは賢いとおもっているんだろ。
お金持ちならば、博付けにもなるだろうが。暇のない貧乏人が、欲しいものを我慢して、本を買い、睡眠時間を削って、深夜にこっそりと、そういった本を読んでいるという状況は、いったいなんのためか、私自身だってよくわからない。
こんなことをするために、私は生まれてきたのだろうか。
金のために本が読める人がうらやましい。
何のためらいもなく、あるいは、ためらいがあっても、気にしないで、まっすぐに進んでいける人がうらやましい。こうして、私のように、立ち止まり、迷い、苦しむことのない人が、深夜とも早朝ともつかない時間に、ひとり、なんの役にも立たない本を読み。こんなことのために生きている訳ではないだろうと自問しながらも、それをやめることが出来ないということのない人が、うらやましい。
私は、悩み、苦しみ続けなくてはいけない、ということを決意し、それを実行することを、自分自身に要求している。忙しく働き、立ち止まることもなく考える暇もないことの、なんと幸福なことか。私は悩みを解消するのではく、解消しないままに置いておくことを受け入れることで、一時的な解消をし、なおかつ、それを解消しようとすること自体は継続していくということで、生きている。
そんなことが、意味のあることのようには、思えない。
深夜とも早朝とも言えない時間に、のそのそと起きだし、ほんとうならば酒が飲みたいところだけれど、今飲んだら朝まで酔いが抜けないだろうからと、コーヒーを入れてしまい、ますます目が冴えてくる。
共働きで、三人も子どもがいれば、ぼんやりと出来る時間はほとんどない。睡眠時間を削り、文字通り馬車馬のように働きながら、ときにふと何かの偶然のように現れる、なにもしないでいい時間に、私がすることと言えば、本を読むことぐらいしかない。
ほかにすべきことも、できることもあるが、結局最終的にたどりつくのは、本だ。
家人たちが皆眠り、ただひとり、小さい家だから、明かりも最小限に絞りながら、なにをやっているかというと、「出生の秘密」という本を読んでいる。
文学、あるいは哲学。そういう本を読んでいると、後ろ指を指されるようになった。愚にもつかない本を読んでいる。カッコつけている。自分だけは賢いとおもっているんだろ。
お金持ちならば、博付けにもなるだろうが。暇のない貧乏人が、欲しいものを我慢して、本を買い、睡眠時間を削って、深夜にこっそりと、そういった本を読んでいるという状況は、いったいなんのためか、私自身だってよくわからない。
こんなことをするために、私は生まれてきたのだろうか。
金のために本が読める人がうらやましい。
何のためらいもなく、あるいは、ためらいがあっても、気にしないで、まっすぐに進んでいける人がうらやましい。こうして、私のように、立ち止まり、迷い、苦しむことのない人が、深夜とも早朝ともつかない時間に、ひとり、なんの役にも立たない本を読み。こんなことのために生きている訳ではないだろうと自問しながらも、それをやめることが出来ないということのない人が、うらやましい。
私は、悩み、苦しみ続けなくてはいけない、ということを決意し、それを実行することを、自分自身に要求している。忙しく働き、立ち止まることもなく考える暇もないことの、なんと幸福なことか。私は悩みを解消するのではく、解消しないままに置いておくことを受け入れることで、一時的な解消をし、なおかつ、それを解消しようとすること自体は継続していくということで、生きている。
そんなことが、意味のあることのようには、思えない。
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by hnakazaw
| 2007-02-07 05:21